イスラエル出国体験記(2022年5月下旬)
とかく入出国審査が厳しい(とくに出国)とされるイスラエルの出国手続きについて。
入国については別で記事にしました。
◎前提
20代男性。一人旅である。
パスポートにある入出国スタンプはシェンゲン圏の国のみ。
イスラエルと日本は直行便がなく、ポーランド・ワルシャワ経由で最終目的地は東京。ポーランド航空(LOT)を利用した。
この時点では、日本入国には出国72時間前以内のPCR検査陰性の証明書が必要である。
◎出国
1.セキュリティチェック
出発3時間以上前に到着し、まずは厳しいと噂のセキュリティチェックへ。
どこに並ぶか表示がなく、しばらく迷った。
チェックインカウンターにつながっていない列を見つけて並ぶ。
レーンの途中に、「荷物にロックを掛けないように」旨の表示があった。
朝ということもあってか、並ぶ列は1列だけで、担当の審査官(?)は5名ほどだった。30分ほど並んで私の番となった。
質問と回答は下記の通り。
- 目的地は?→Tokyo, Japan.
- 経由地は?→Poland.
- LOT(ポーランド航空のこと)か?→Yes.
- 荷物は自分で管理していたか?→Yes.
- 荷物は自分でパッキングしたか?→Yes.
- 武器などは持っていないか?→No.
- ナイフなどは持っていないか?→No.
録音していたわけではないので、細かい表現は相違があると思うが、
入国審査と同様、Yes./No.か、単語で回答できる質問のみであった。
笑顔で挨拶し、審査官の目を見て受け答えすることを心がけた。
また、「ちゃんとした人」に見えるよう、朝きちんと髭を剃り、暑い季節だったが襟付きのシャツを着用した。(今思えば、文化的に、髭は問題ないだろうが。)
入国審査と同様、若い女性が担当。
5名ほどいた審査官のうち1名以外は女性だった。
質問の後、パスポートを機械でスキャンされ、パスポート裏にバーコード付きのシールを貼られる。
また、預け入れ荷物には、バーコード付きのタグを付けられた。
航空会社に付けられるものと似た仕様で一回り細い。
パスポート裏シールの番号の、上一桁か下一桁の番号が大きいと要注意人物として扱われるということを仄聞する。
私の番号は、上一桁が「5」、下一桁が「8」だった。
が、その前にヘブライ文字で「עך」の記載があった。
特に厳しいという印象はなく、数分で終了。質問の時間より、パスポートをスキャンしたり、審査官が手元の画面を確認する時間の方が長かった。
2.チェックイン
セキュリティチェックを終えると、チェックイン。
チェックインは他の空港・航空会社と同じである。
パスポートと入国カード(正式名称不明)を見せて手続き。
私は日本が最終目的地のため、PCR検査の陰性証明書を確認された。
メールで送られてきたPDFの証明書を見せた。
(MySOSは確認なし。)
搭乗券とパスポートを渡されるが、カウンターのスタッフが入国カードを返却し忘れ、カウンターに戻る羽目に。ちゃんと返却されたか確認が必要。
私はベン・グリオン国際空港内に所在する「TEST2FLY」でPCRを受検していた。
TEST2FLYの検査結果は、日本の厚労省が推奨する書式ではないものの、MySOSアプリの審査も問題なく完了している。ファストトラック利用可。
イスラエル国内でのPCR検査については、在イスラエル日本大使館がホームページで情報を載せてくれているので参照した。
3.手荷物検査
チェックインを終えて手荷物検査へ。この時点で出発まで1時間半を切っている。
パスポートの表紙を確認され、待機列に誘導される。
イスラエル国籍とその他国籍で分かれているようだ。
この後30分ほど列に並んでいたが、2回パスポート裏のシールを確認された。
やはり、シールの番号に何らかの意味はあるようだ。
手荷物検査は、やはり他の空港より細かい。
バックパックの紐にも探知機を当てていた。
ただ、「厳しい」というより「丁寧」とか「細かい」という印象。
別レーンでは、すべての手荷物を取り出して検査されている人もいた。
4. 出国
出国は審査はなく、パスポートをゲートにスキャンするのみ。
日本や英国と同種類の機械である。
◎まとめ
空港到着から出国完了まで1時間45分ほど要した。
厳しいという印象はなかったが、人手不足のようで、とにかく並ぶ時間が長い。
公式に推奨されている通り、出発3時間前に到着するのは必須のようだ。
私は3時間半前に到着しており、出国完了後に朝食を摂ったり、両替する予定だったが、いずれも時間がなかった。